花火・温泉 愛好家  鈴木 優 (娘)侑子 さん

花火の種類について。


花火は大きく分けて3つあります。
打ち上げ花火、仕掛け花火、玩具花火です。
打ち上げ花火でも昼花火と夜花火があります。
昼花火は音物、割物、吊り物、細工小物があります。

夜花火は割物、小割物(半割物)、ポカ物があります。
夜の割物と小割物には昇り曲(筒から打ち上がって花火が開くまでの変化)が付く時があります。
例えば、ピューッと笛が鳴ることがありますが、あれは昇笛と言います。
花火玉に笛が付いています。
この形の花火には必ず昇り曲が付くというわけではなく、作成した花火師さんのセンスです。

今回は夜花火の割物についてもう少し詳しく説明します。
夜の割物は以前説明した菊、牡丹、型物が入ります。
冠菊はどちらかというと半割物なので割愛します。
千輪と椰子は半割物です。
人によって割物と半割物に分けず、割物として一括りにしてしまいますが、間違いではないです。
ここでは別の物とします。

割物には芯物と呼ばれるものがあります。
丸く開く花火に何重もの円があることがあります。
外側の円を除いたものを芯(しん)といいます。
この芯が多ければ多いほど、作るのは難しくなります。
芯物は菊も牡丹も両方あります。

逆に芯がない花火は割りっぱなしと呼ばれます。
一重の円を描く花火です。

では、芯入花火について説明していきます。
芯入→芯は一つ、外側も入れて二重の円を描く花火。

八重芯(やえしん)→芯は二つ、外側も入れて三重の円を描く花火。

三重芯(みえしん)→芯は三つ、外側も入れて四重の円を描く花火。
花火マニアは三重芯以上を好みます。
全国花火競技大会(大曲の花火)は三重芯以上と決まっています。
八重芯までは作れても三重芯となると崩れる業者は多々あります。

では四重芯はどのような花火でしょうか?
皆様、もうお分かりだと思います。

四重芯(よえしん)→芯は四つ、外側も入れて五重の円を描く花火。
7/18に載せたたまむら花火大会の業者が得意としています。
先代の社長(故人)は四重芯の産みの親でもあります。
精巧に見せる業者は全国に10社もいないと思います。
競技大会で挑戦する業者が増えてきました。

五重芯(いつえしん)→芯は五つ、外側も入れて六重の円を描く花火。
完璧な五重芯を作った業者は全国に5~6社しかいないはず。
競技大会でこれが決まれば優勝間違いなしです。

六重芯(むつえしん)→まだ誰も成功していない花火です。
4年ほど前から1社が挑戦しています。
成功すれば、六つの芯、外側も入れて七重の円を描きます。
現時点で肉眼でその美しさがわかるのは五重芯です。

ここまで芯入の説明をしていきましたが、皆様には一つ疑問点があると思います。

三重芯は芯を含めて四重、四重芯は芯を含めて五重、五重芯は芯を含めて六重…なのに、何故八重芯は芯を含めて三重なのか?

それは初めて八重芯花火が上がった時、これ以上芯を入れられない、究極の花火として、「八重」が使われました。
その後、三重芯が開発されましたが、改名せず八重芯としています。



                                     2015・07・30   鈴木 侑子